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このデートはもちろんフィクション

「ラップスタア誕生」の人から連絡をもらった。コロナ禍、僕が一人で部屋にこもってイカれてしまいそうな生活をしていたあの時、確か当時、ツイッターに来たお仕事の問い合わせは、「もう少し頑張ってみよう」の力をくれたことは間違いない。若いラッパーたちの密着映像を見ながら、原稿を読んだ。毎週ナレーション録りで会うラッパー顔負けの血気盛んな男たちと、タバコを吸いながら未来を語らいあった。今でもとても感謝している。




 

「デートをする番組なんですけど…、笠松さん…、やっていただけませんか?」

 

正直、恋愛なんとかショー、そもそも恋愛ドラマなどに全く興味がない。自分が呼ばれることも無いから、ほとんど見た事もない。というか、なんか笑ってしまう。「おいおい緩いぜパイセン〜、魂のやり取り、命の駆け引きを見せてくれよメーン」って感じ。そんな僕にデート企画か〜。「本当にすみません、あんまり分からなくて…。そんなに大そうなデートもした事ないですし、最近話題の女子!とかは興味ないかもです」と正直にお話をさせてもらった。

 

「無理に盛り上げる必要もないし、ゲストのデートに対してあーだこーだ文句を言うみたいな事ではなく、純粋に楽しんでいただければ〜」と。そうなるとお相手が気になる。「お相手は加護亜依さんです…、難しいですよね?」「え〜!加護ちゃん楽しそう!」「え!?可能性ありですか???」とまあ、そんな感じで入り口は結構軽い(企画的に軽くても当たり前なんだが)感じで引き受けをした。

 

Youtubeなどで、加護さんの最近の活躍を追いかけると、「十代で国民的スター」になり、その後は問題を起こして事務所を辞めている。「スターってどんな気分で、どんな人なんだろう?」、彼女の今までを知ればしれほど(その表面から裏側を想像すればするほど)、デート当日は加護さんに純粋に楽しんでもらいたいと心から思った。

 

しかし、できるだけ嘘はつきたくない。なぜなら加護さんの動画を見て推測するに、もし彼女がこの企画を楽しんでくれた場合、帰りのタクシーで寂しい思いをするんじゃないかと思ったのも一つの要因である(それに僕はアイドルではないし)。なので、イタズラに「好き」とか「かわいいね」とか、そういうことは言わない縛りを勝手に設けた。さらに自然体を心掛けて、無理にスキンシップを取ったりはしないことも番組側に伝える(番組的にはそれが盛り上がるらしいが)。自然な流れに身を任せながら、悲しませずデートを終える、そんなことができるだろうか?




 

こんな感じで、とてもめんどくさい事を考えながらデート企画をしてきた。面倒臭い、面倒臭すぎる。読み返しても面倒臭いなーと笑ってしまう。「歳上は好きですか?」「猫が好きなんですね」「ヒップホップが好きですか?」とそんな質問にはうんざりしてしまう。主語が大きすぎて処理するのに時間がかかる。特定の瞬間、特定の場所で、特定の人と居ることが好きなだけなのさ。あーあー、面倒臭い、面倒臭すぎるよ。


 
 
 

55 Comments


じゅり
じゅり
6日前

今日!みる!

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どんなデートだったのかな〜💕

楽しみです😊✨

まさか、将くんのデート現場お目にかかるとは🤣ドキドキしちゃうな〜💭

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migawa
migawa
Apr 09

こういうタイプのめんどくさい男性、好きです。

予告で既に笠松さんの可愛さ爆発してましたね。

きっとセクシーやキュンも溢れ出るんだろうな、正気で見られるかしら😚

楽しみにしています。

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まこと
まこと
Apr 08

どんなデートになったすごく楽しみです🫶

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りん
りん
Apr 08

めんどくさいと言いながらも、相手のことをちゃんと考えてる笠松さんは、優しいですね☺️

笠松さんがデートしてる姿は想像出来ませんが、貴重な姿を見れるので、とっても楽しみです︎💕

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