ギョングさんと朝食を

飛行機の中で眠れず、久しぶりに映画を見ました。リロアンドスティッチ。スティッチがどこか、うちで飼っているちゃーくんに似ていると以前から思っているのです。ウキウキで悪さをする感じ。怒られてシュンとしてち小さくなっている感じ。一緒にベッドで寝てる時の顔の感じ。飛行機の中で、大号泣しながら作品を楽しみました。映画ってとても良いですね。そしてトロントに到着しました。僕は今日、トロント国際映画祭に参加します。

「トロントに来ないか」と連絡があったのはちょうど一ヶ月くらい前だと思います。急な誘いという事と、予算の関係で僕一人の参加になりました。マネージャーはもちろん、ヘアメイクやスタイリストもも連れていく事が出来ません。それでも声を掛けてくれたことがやはり嬉しくて、僕は現在撮影中のドラマチームに無理を言って、スケジュールをもらいました。衣装は直接ジルサンダーのプレスに相談して、お借りさせてもらいました。メイクに関しては、最悪自分でコンシーラーを塗る為にどれを買うべきかなど相談に相談を重ねましたが、現地どトロントの日本人メイクさんにお願いすることにしました。ドキドキワクワクの、手作りな感じがたまらなく愛おしいです。

カバンの中に衣装を詰めて、靴を忘れないか、ベルトを忘れてしまわないか、普段使わない神経をフル回転で準備に時間がかかりました。部屋を出てから、パスポートを取りにた戻ったりも…。普段近くではサポートしてくれているすべてのプロフェッショナルに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになります。到着してすぐに、衣装をラックに掛けとく様に言われていたのでその通りにしました。今の所、忘れ物は無くてホッとしています。

ホテルは超一流ホテルを取ってもらった様です。荷解きをしてすぐに、チームとのお食事会に向かいます。ピョン監督を筆頭に懐かしいメンバーと挨拶をして、駆けつけイッキ、チャミスル的なお酒をペコペコの腹に流し込みます。食事会と聞いていたのですが、食べ物はユッケしかなくて（笑）。Netflixのお偉い方と挨拶をして、「ショウを主演で企画を開発しよう！」と酒の席故に盛り上がりましたが、「主演はまだ早い」とお断りしました。

夜風に吹かれて、気分転換に街を歩きます。完全にお祭りムードで、映画のポスターが至る所に貼ってあります。街全体が映画祭モードで盛り上がっています。緊張する？ドキドキする？と、一緒に帰り道を歩いているハンプロデューサーが言います。いいえ、なんの感情もありません。現場がとにかく濃厚で、怒ったり笑ったり、語り明かしたり、その繰り返しをしたその日々がとにかく濃かったから、今この瞬間があの時を超えられるとは到底思えないのです。

朝起きて、ホテルの外の喫煙所でタバコを吸っていました。「ソルギャングさんが朝食にショウを招待しているんだけど、参加されますか？」と。行くっしょ。行くしか無いっしょ。とても光栄です、振り返ったらとんでもない瞬間の連続なのに、現在の一瞬はなんてことない顔で過ごしていくなんて勿体ないじゃない。きっとこれも大切な思い出になる。辛かったり、しんどかったり、上手くいかない事ばかりだと嘆いた日々さえも、過ぎてしまえば笑い話だから。より濃く、より濃密にお願いしますよ。

https://youtu.be/I--d1BNstjU?si=xfp5csb7_syfCTD-