お芝居って(というかこの世界にあるすべてのもの)本当に面白いですよね。僕はサッカーとか音楽から、いろんな成分を抽出してるんですが、お芝居も全くその通りでじゃんけんみたいなものなんじゃないかなって最近は思うんです。なんの話してるんだって感じですよね。そうです、今日はちょっと面倒くさいお芝居の話です。

韓国で山田さんと四時間とかお話をして(お酒も飲まずにおじさん同士昼間から)、「将ちゃん(なぜか今回の撮影中はそうやって呼ばれた)は、仕事を選んでやったほうがいいかもね」と言っていただいたのが印象に残っている。思えば一年以上、もっと前かな?ずっとそういう風に言ってくれてる気がする。「出方や金銭面ではなく、自分のワクワクしたりするものだけをやったほうがいいんじゃないか」と、四時間もそんな話をしてくれた。
さらに思い返せば浜田さんにも同じことを言われたような気がする。「自分にポイントの入る仕事しかしたらあかんよ。じゃないと意味がないで」とお話ししてくれた。ダウンタウンと、浜田さんの歴史と、山田さんのお話を重ねて、今、遅れてやってきた年末(やっとおやすみがあります!)に潤沢にある自分と向き合う時間とが、そんな事を考えるいいタイミングなのかもしれない。山田さんは僕にワクワクしてるか、と問うけど、正直つい数年前までセリフ一言ボーイだった僕にとって、セリフがあって役名がある事、さらにそれがオファーだったりすると(ずっとオーディションだったから)、それだけでワクワクしてしまう。山田さんと僕は違うから、と目を背けていたような気もする。もちろん、良くも悪くも全然ちがうんだけど。
冒頭の話に戻るが、僕(というか多くの俳優は)はおそらく構築するのが得意なタイプなのだと思う。台本全体を把握して作り上げていく、サッカーでいうポゼッションのパス回しサッカーなのだと思う。ポゼッション信者は、カウンターとかをバカにする。「あんなのサッカーじゃない」ってそんな事を言う。でも、それは国とか世代によるもので、例えばドリブルこそサッカーだと言う文化もあるし(ブラジルとか)、パス回しのポゼッション(スペインとかね)こそ至高って考えもあるし、とにかく勝つことが最もスペクタクルだと言うのは最近の僕の哲学で、綺麗事は強い奴だけが口にできるってそんな風に考えてる。
だから僕たち(いわゆる一般的な普通の俳優)は、超テクニック系ドリブル俳優とか、スピードスター系俳優とかを、「あんなの芝居じゃない」って言って、自分のやっていることを必死に肯定しているんだと思う。
意外とセリフが甘くて変なリズムになる人とかが輝いたり(味とか言われるよね)、すごい美しいビジュアルの俳優が頂点に君臨したり(サッカーで言う足がすごい速いみたいな)、ちゃんと構築する系俳優(これは良く聞こえるんだけど実際凡なんだよね、すごく大切だけど)は、なんでか少しつまらなく感じたりする。これがアートとビジネスの絶妙なバランスだと思うし、ノリと狙いの妙だと思うから面白い。つまりよく言う、「死ぬ気で準備してきて、現場で全部忘れろ」って本当その通りだなって。先輩たちは本当に面白い事を遠回しに言ってくるよね。
ドキドキする仕事ってなんだろう。ワクワクすることってなんだろう。自分にポイントが入るものってなんだろう、僕のやりたいことってなんだろう。本当に面白いね、ただの仕事って割り切らせてくれよ、そういう関係じゃないのかよ俺たち、って。「芝居」が相棒みたいな顔してこっちを見てくるんだよ。「なぁ、次はどんなワクワクする事をする?」って、お前、この前までそんなんじゃなかったのに都合いいよ。長く連れ添った親友みたいな顔しないでよ。お前なんてただの「芝居」なんだから、黙って主人の言う事聞いてればいいんだよ。
山田さん、素敵な先輩ですね✨
俳優さんという仕事は、未知の世界だけど、笠松さんが心惹かれる仕事をしていけばいいんだと思います。
笠松さんが選んだお仕事がどんな作品なのか、楽しみにしています!
韓国で山田さん?😳
おやすみあるの安心しました😮💨
ゆっくり休んでほしい🙏
私は最近休みすぎなんだけど🥹
経験豊富な先輩方のアドバイスありがたいね。それをただ聞くだけでなく、自分の中で咀嚼して自分の答えをみつけようと考えられるのってすごいなぁっていつも思ってます😊
ワクワクも次のフェーズに進む時が来たのかもね。この先に待ち受けているドキドキを楽しんで行きましょ!
「芝居」が相棒って独特の感性でホント笠松くんの文章って好きだな😊
深い!!!
「芝居」が…これから永い付き合いになりそうですね…と言ってるようですね…
これからも笠松くんの「芝居」楽しみにしてます!!
久しぶりの休日、好きな事を沢山しつつ、ゆっくり楽しんでください✨
自分の武器が1番強いって信じたい