友達みたく話そうぜ
- 笠松将
- 2024年6月7日
- 読了時間: 4分
小学生の頃、僕たちは喧嘩ばかりでちょっとした発言が気に食わなかったり、どちらかだけがお菓子を買ってもらったりとかで大喧嘩を繰り返していた。彼女は歌手に憧れていて、ダンスを習ったり、おしゃれを勉強したりしているのを、僕はそれを馬鹿にしていた。お互い十代の後半になる頃、彼女は夢をあきらめ、現実的に将来を考え始めていた。僕は芸能界にスカウトされて(激弱エキストラ事務所だったけど)、一人舞い上がっていた。彼女はその時、どう思っていたのだろうか。