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大塚ヒロタさん一家とキャンプ

横浜で一見用事を終わらせて、昼ごろには体が空いていた。天気も良くて、何にも考えたくない気分だったからちょうど良かった。何事も難しく考える僕の癖は、人生を早く進める長所と、途中ガス欠して立ち止まってしまう短所がある。大塚ヒロタさんから、「横浜からだとそんなに遠くないと思うのですが、良かったらキャンプでもどうですか?」と、普段なら絶対に面倒くさくてスルーしているであろう誘いに乗った。大塚ヒロタさんはひと回りも年上の先輩で、ガンニバルで出会い、今でも仲良くしてくれている。イベントで一人一人ハグをしようとなったのは、大塚ヒロタさんの師匠、大杉漣さんからの受け売りである。


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お昼時のピークを過ぎて、キャンプ場に到着した。車を停めて、そこから河川敷まで少し歩く。風がとっても強くてなんだか嫌な気分だった。平日の昼間ということで場所は空いていて、数組のキャンパーたちの中から大塚さんファミリーを探した。二人の小さい子供が僕に気づいて、「あ〜〜〜!!!来てくれた!!!」と叫びながら駆け寄ってくれた。長男はとっても雰囲気ありげな、穏やかで優しい子だった。長女は甘えん坊で、ちょっとわがままな可愛いかまってちゃん。「笠松くんは、ガンニバルでなんの役だったの〜???」と聞かれたのは、「じゃあ動きをやってみるから当ててみて」と、大袈裟にあの人の真似をして盛り上がった。「笠松くんが本当に来ると思わなかったから肉があと三枚と、おにぎりが一つ。これだけしかないんだけど足りますか?」と大塚さんが笑うので、近くの市場みたいな場所に肉を買いに行くことにした。


 

市場に車を停めて、肉屋に行くと全部閉まっていた。そう考えると、やけに人が少ない。結構本格的な市場だったようで、昼過ぎのこんな時間にはもうやっていないのだ。少しウロウロお店を探索していると、一軒、お魚屋さんだけ開いていた。営業中というよりは、締め作業をしている感じだった。僕も長い事、飲食店でアルバイトをしていたのでわかる。こういうタイミングで来る客はだいぶダルイ。丁寧に丁寧に、「すみません…、近くてBBQをしていて…」とお話をすると、おっちゃんがどんどん店の奥から立派な貝やイカ、エビとかそういうのを持ってきて、捌いて、食べやすくしてくれた。しかも「昼に残ったやつだから良かったら食べて」と馬鹿でかい大アサリをくれた。おっちゃんの仲良くしている鶏肉屋さんから肉を買って(閉店後なのにありがとう!)、近くのお菓子屋さんで、子供たち用のお菓子と飲み物を買った。


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かなり時間を使ってしまった。小走りで今日の獲物をみんなのところへ持っていた。火の消えかけた炭をもう一度焚き付けて、「すごいね〜、美味しそうだね〜」って、大塚さんは魚介類を見ながら、子供たちはお菓子を半分開けながら盛り上がっていた。醤油を垂らすタイミングをみんなで考えたり、貝の開くのじっと眺めたり、塩をかけただけの肉がこんなにも美味しかったり、グミを分けてくれたり、髪の毛にマシュマロが付いて大変だったり、とにかく楽しくて、優しい時間に溢れていて、とっても幸せだった。


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目の前の多摩川で釣りをすることになり、何を釣るか話し合う。俺は鯉を釣ると、ボラがいるんじゃないかとかいう中で、「タマちゃんを釣る」と宣言したんだけど、大塚さんだけ笑っていた。結局一匹も釣れなかったんだけど、子供たちが「楽しかった!」と嬉しそうにしている。「笠松くんは釣れなくてつまらなかったんじゃない?」と大塚さんが僕にいうと、長女ちゃんが僕に言う。「どうして釣れなかったらつまらないの?」って、どうしてだろうね?遠くの方で太陽が、もう帰る時間だよってオレンジ色に燃えていた。


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「笠松くんと夜ご飯も食べたい!おうちに来てほしい!」と子供達が言うので、夜ご飯も近くのご一緒することにした。おうちに行くのは流石に奥様の負担にもなるので、近くの洋食屋さんに向かう。カレーが食べたい!と頼んだカレーを一口食べて、辛いから食べられないと言う長女ちゃん。大塚さんはそれも予想して、長女ちゃんの食べられるであろうオムライスにしていた。ガツガツ食べる長男くんが急に、なんだか気持ち悪いと言い出すけど、たくさん食べることは偉いことだと背中を摩る大塚さん。なんだかとても優しい時間だな〜。


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70件のコメント


マナ
マナ
8月04日

超楽しそうな様子がめっちゃ伝わった!!なんか幸せな気分~🩵🩵🩵

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笠松さんのブログ、クローズドだからか、本音が書かれていてホッとします。

キラキラと輝く俳優さん達にも、こんな風に飾らない人間らしいうまくいかなかったりなんでもないけど楽しい時間があったりするって事が知れて、目指す場所が実際にありそうな気持ちになりホッとします。目指す場所はいつだって今の自分の少し先の遠い所にあり、どんなに進んでも手にできない事、いやむしろ今ここが数年前目指していた場所だったなんて事を、読みながら感じたりして、ついつい、仕事の合間に読みにきてしまいます。

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BBQ、誰とやるかで全然違いますよね😼

優しい時間になってよかったです🥰

そんな瞬間がこれからもたくさんありますように🥰

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yuibuuu
yuibuuu
6月08日

読んでてほっこりしました☺️🩵

優しい時間を過ごせて良かったです✨

久しぶりにバーベキューしたくなりました😁

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まゆ
まゆ
6月08日

大塚さん、優しいお父さんですね😊

それぞれ別のもの見てても同じ「美味しそう」で盛り上がれることも、なんか傍から見てて安心する。

ほんとなんで釣れなきゃつまんないんだろうね。成果っていつからそんな大事になったのかな…

確か私も子どもんときしょっちゅうなんでなんでって言ってたな。いつから色んな事が当たり前になったんだろうね🦅🐟️🚁


voicy聞きました。

ファンレターの話なんですが、

私、他の方を追いかけてたとき薄々読まれないことは気付いてました。

だって正直手紙はどんどん溜まってくでしょ、そしたら後で後で。って。

手紙読むより台本読む事が目の前、

手紙読むより息抜きすることが目の前。

そうしたらファンとしてもぜひそっちを優先してください。ってなるじゃないですか。

読まれなくても気持ちを形にできた、

書きたい衝動?みたいなものが消化された。それが一番大きくて。

私にとっては世界の2番目に大切な人なんだけど、俳優さんやアイドルにとっては沢山いるファンの中の一人、まじ米粒だから。私がどうどうどこが好きって書いても受け手は「…で?」ってなるだろうなって。分かってたから読まれなくても…

って、こんな御託並べて読まれない理由を探してたんです。


将さん、そんなことしなくていいんですか?本当にあなたが好き。

絶対燃やさないでしょ笑 気持ちが宙ぶらりんになるより、燃やされたほうがマシだけどね笑

編集済み
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