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弱さは泣きながら隠すモノ



エッセイのお仕事を承った。自分の活動が文字なり、不定期ではあるが連載されるという。大した活動はしていないし、一体誰が読むんだろう。ここで書いてる事で事足りるのではないか、そんな事を考えながらとりあえず2,000字を四本ほど書かせて貰った。拙い素人の文章ではあるが、この数年本当にいろんなことがあったなと思う。そして、僕は本当に人に恵まれていると感じる。誰かがいつも助けてくれる。悔しいことも多いが、現在進行形のポジティブにもしっかり目を向けて生きていきたい。でないと、余りにも過酷すぎる。


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僕はというと現在、四本作品をやっている。それでいて、僕の役というのはいつもよく喋るものだから頭がパンクしそうになる。つまり確認事も多くなるわけで、判断が研ぎ澄まされていく気がする。やるやらない、そもそもスケジュールの問題でやれない、いくつかあるボックスに分けながら、とにかく決めなくてはいけない。落ち込んでいる暇はない。果たして、一体何に落ち込んでいるんだろう。ワンピースの魚人島編、実態の無い恨みに燃える敵キャラクターがいるんだけど、まさにそんな感じ。一目に付くのがとにかくしんどい。名前が表に出るのが面倒くさい。ステージを上げる事がいいと思えなくなっている。偉大なる先輩方はこういうことに悩んでいるのか。


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これは絶対に詳細を話せないんだけど、とある女性タレントさんに「元彼」の話を聞いた。彼は若い頃、芝居にパンパンになり業界を辞めようと何度もしたそうだ。自分には才能が無いと泣き喚いていたと。そんな時期があったんですね。想像もできない。弱さは意識的に隠していくものなのか知れません。泣きたい時に泣いて、腹が減ったらモノを食う、嫌な時は露骨に機嫌が悪くなる、そんなのはプロじゃないな〜。意図的に意識的に、弱さを隠して、そこに立つ必要がある。みんな大変だ、すごいよ、凄すぎる(念のため、小栗さん、山田さんでは無い事を書いておきます)。


今日ももちろん僕は撮影で膨大なセリフを喋る。明日もその次もそのまた次も。作品がない時は雑誌とかファッションの仕事をやってる。昨日の夜、友人から「仕事のモチベーションってなに?」と連絡が来た。なんだろう。夢を見るんです。僕が死ぬ時に、若い時の僕がやって来て、「あの時、お前が逃げなきゃ一流になれたのに。残念だよ」って言うです。顔を近づけて、目を大きく開いて。それで目を覚ますんです。わかった、わかりました、やります。セリフなんて覚えたく無いですよ、朝はずっと寝てたいし、夜はずーっと誰かとおしゃべりしてたい。昼寝もしたいし、YouTubeをずーっと見てたい。ジムも解約して、風呂上がりは何のクリームも塗らずに髪も乾かさずに寝たい。誰にも何も言われることなく、健やかに穏やかに生きていきたいのにな〜、本当はね。


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韓国の事務所から連絡が来ました。「韓国の活動を今後も続けますか?一緒にやりませんか?」って。無理矢理翻訳した丁寧すぎる日本語で。アメリカの作品をやればアメリカのエージェントから、ヨーロッパでファッションの仕事をすればヨーロッパのモデル事務所から、韓国の映画(ドラマもあるよん)に出れば韓国の俳優事務所から声が掛かる。ずるいよな、ずっと何年も誰も相手にしてくれなかったくせに。今になって遅いよ、遅すぎるよね。


 
 
 

52件のコメント


J
J
6日前

韓国の活動、遅くないんですよ😭私たちは今知ったよ。 私たちのために活動してください。 会いたいです.

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た
10月17日

遅くないよーーーー🥹🥹🥹

相手してくれなかった時期に歯を食いしばって頑張ってきた結果じゃないですか。

ヨーロッパのモデル事務所はやばすぎ👏🏻

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つきこ
つきこ
10月08日

笠松さんの書く文章が好きです。ブログも勝手に短編小説読んでる気分です。

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なないろ
なないろ
10月05日

すごいなぁ。ほんとすごいです。おごらずに努力し続けられるところ。尊敬します。無理しすぎず、、、応援しています。

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yakko
yakko
10月03日

俳優さんって、何か試験や資格があってなれるモノじゃないわけですよね。

とても特殊な職業。

働く時間もバラバラで、セリフ覚えや身体のメンテナンス等……仕事がプライベートに食い込む……。本当に過酷な職業だと思います。だからこそ、誰もがなれる職業じゃない俳優さんのプロフェッショナルぶりに魅了され、作品に一喜一憂してしまうのです。


あ。大和ハウスのCM、好きです💖

アクが抜けてる笠松将がとてもイイ✨

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