アレクサンダーテクニークは順調に僕の身体に染み込みつつある。地平線を感じろと言われれば頷き、砂浜に足跡を残して力強く歩けと言われれば腰に力を入れ、本日はなんと、「空気中に浮いているリンゴでアップルパイを作ろう!」と言われたので、親指を立ててグッドサインをした。
先生たちとの会話や、俳優たちとの会話、街で出会う人々たちとの会話の中で、英語の上達を感じていた最初の数日だったかが、やはり壁にぶち当たる。ネイティブ同士の会話には到底ついていけない。朝から晩まで予定が詰まっている時には、夕方頃からはもう目の前の人間たちが金魚のように見えて来る。
口をぱくぱくさせながら、何かを求めている。僕の口から出るであろう英語というエサを期待して、こちらをギョロッと覗き込んでくる。何も聞いていない、何も感じない、何も興味がない、そして、口角を上げることもなく「おけおけ」と気の抜けた返事をする。こんなにも難しいのか、めんどくさいわ~。
アップルが新製品を発売する。
「空気中から集めたリンゴで作ったアップルパイ」では無くて、新型のiPhoneだ。バッテリーが伸びたとか、携帯の画質が良くなったとか、画面が大きくなったとか、新色が出たとか。内臓のチップが更に進化してデータ処理のスピードも比較的に向上しているらしい。待てよ待てよ。僕はもしかしたらiPhoneよりも劣っているのかも知れない。ストレスと情報過多、環境の変化に耐えきれず、頭が熱くなってしまう。耳が赤くなり、首の後ろに鈍痛を感じる。僕はもしかしたら「激遅チップ搭載、容量128G、4G5Gにはもちろん非対応、画面の割れたすぐ熱くなる危険なオンボロiPhone」なのかも知れない…。
少し昼寝をして目を覚ます。空気がこもっている感じがして、深呼吸の仕方がよくわからなくなる。少し外へ出よう。僕はビバリーヒルズ へ向かう。
ここは世界中の調子こいた奴が集まって、自分が一番いけてると自慢し合っている。自慢のスタイルを披露するギャルたち、全身ブランドもので固められた整形オバァ、タンクトップにムキムキの体の青年や、体に大量の金を巻きつけたどこかの国の王子風、やばい車を爆音で走らせて何故か路肩に停めるおじい。自分にあるもので必死に自分を提示している。必死に自分が価値ある人間だと言い聞かせている。(これは嫌味っぽく描いてるけど、ポジティブに目を向けることは素晴らしいことだよね!)
僕はというとどうだろう。持っているものには興味がなくなってしまう。いつも(いつもではないか)足りないものを数えては落ち込んでいる。いや待てよ?
ボサボサの髪で、ジャージ姿にスニーカーで、ヨレヨレのTシャツで、曲がったメガネ(寝ている時にふんずけてしまって)をかけて、猫背でO脚の身体を左右に揺らして歩いている。もしかしたら、僕が一番なのかも知れない。一番調子こいた街で、一番に調子こいているのかも知れない。他人の評価基準に左右されずに、これからも偏頭痛に悩んで、いけてるフリしたインキャをバカにしながら、調子こいて生きていくんだろうな~。
1番ふざけてて、1番なめてて、1番かっこいいですよ👍誰も土俵にいないカテゴリーです!なんばーわん!
じどりのかわいい。頑張ってるね。
無事に帰って来いょ〜
将くんの書く文章が好き😊
読んでて本当自分も賢くなれた気分になるぜ😂
なんかわからないけれど、勇気もらえました!ゆるゆる生きてこ〜って🙂
ありがとうございます!!
人を見下し見下され。バカにした分、バカにされ。他人との比較で自己肯定感を高めても長続きしないですよね。他人軸のメンタルは不安定になってしまいがちだから、自分が良いと思うものに素直に生きていきたいですね。
写真おちゃめでかわいい〜🤭🥤
空気中に浮いているリンゴでアップルパイを作ろう!は思わず笑ってしまった…難しすぎる…😅
ジャージ最高!しょーち最高!
iPhoneかぁ〜そしたら私ガラケーかも🤣