根腐れはすぐに対処が必要です
- 笠松将

- 10月29日
- 読了時間: 3分
もう何年も育てているサウセベリアの様子がおかしい。ここ数週間、忙しいながらも隙を見てはインターネットで解決策を探っている。「根腐れ」というものらしい。原因は水のあげ過ぎだと書かれている。土の乾燥具合が一目でわかるメモリーみたいなものを刺していたし、風が当たるような場所に置いてあったはずなのに…。すぐにamazonで必要なものを購入して、鉢の植え替えを試みた。サウスベリアから土を落として、根の腐っている部分や古い部分を切り落とし、洗って、一週間ほど風通しのいい場所で乾燥をさせる。なんて手がかかるんだろう。乾燥させるために綺麗に並べられた、横たわった彼らと目が合う。

「私たちはリスクを取っているの。満足のいく環境に入れないなら腐る、つまり死ぬっていうリスク。その代償の対価として満足のいく環境を要求しているの。あなたはどんなリスクを選んで、どんな対価を望みますか?」
七月の末から日本で忙しく働いているのだけど、楽しいこともあれば、納得のいかない事も多い。僕が傲慢になっている気もするし、現場が粗悪なものになっている感覚もあるし。答えはないくせに常に選択を迫るのが、今、この時代の特徴なのだと思う。我慢をした数年後に見たい景色がある気がする。しかし、そんなものどうでも良くて、腐ってここで駄目になるのも幸せなのかもしれないと思う日も少なくない。きっと僕はトップクラスの人たちとこの数年で仕事をしすぎたのだと思う。
尊敬する俳優と飲んで、俳優は演じる人の魂を入れて成仏させるのが仕事だと言われ、その言葉が突き刺さったまま、僕は予定の時間内にとにかく何でも取りきれればOKという現場にいた。夜と昼の光量の差が凄すぎて頭が痛くなってしまう。
サウセベリアの話に戻ろうか。腐った根を取り除き、綺麗に洗うと、ほとんどは元気にハツラツとしている。一週間後に植え替える為の土と石とがウキウキとしているように見える。とにかくフラットな状態に戻りたい。何が異常でどこに正常があるんだ。誰か取り除いてくれ、僕の中の腐った部分を。この業界の腐った、この時代の腐った価値観と、停滞する「そんなの無理だ」というその腐った根を。乾燥させて植え替えてくれ。雑菌を全部乾かして、気持ちのいい土で、また一から気持ちのいい元気な根を生やせるように。
「その椅子に座るための準備をして来たんじゃないの?そのために大切な防具を全部投げ捨てて来たんじゃないの?あなたはいつまで若手の新人ちゃんのつもりなの?」
「あんまり調子の乗っているとそのまま乾燥させてからしちゃうよ?」
「だからそのリスクを取って私は発言しているの」

サンセベリアの様な多肉、サボテン系は水やりの塩梅が繊細で難しいですよね?!
水やりしなくて良いから楽だという思いは禁物ですね^ ^
私もずいぶんダメにしてしまっています💦なので今はフェイクに頼っています^_^
あっ、レモンの木は元気に育っているのでしつかりと冬を越せる様注意していきます👀
将くんの仕事にそれを重ねた表現がすごくて沁み入りましたね
私自身が今現場責任者という立場で采配の塩梅に苦慮しているからかもしれません😅しんどいです!
でもやるしかないので今は全集中で頑張ります🥰
笠松さん、お疲れさまです。
笠松さんのお芝居は大丈夫です。
私はいつも笠松さんを見る度に、自分も大丈夫だと思える。
だから、お芝居をしていない笠松さんも大丈夫なんだと思う。最高だと思う。そのままで。
サンスベリア 意外に難しいよね 構いすぎてもほっときすぎてもダメで
加減がほんまに難しい😓 めちゃくちゃ流行ったけど挫折する人多かった
ここまで増やしたの?すごいね マイナスイオン出まくり🌿
そして腐ってきたものを丁寧にメンテナンスする気持ちが素敵💓植物は愛情を理解するからねー
うまく新しいく根付きますように それでしょーちはきっと心が少し軽くなるよね
おつかれさまです。
観葉植物、気をつけてるつもりなのに枯らしちゃうことってよくあります。なんとなく、水さえあげてれば元気に育ってくれるだろうと思ってしまうのよなあ。で、気がついたらもう再起不能になってたりして。
そうやっていくつも鉢をダメにしてきて、もう自分には彼らの姿形だけを愛でる資格はないなーと思い、新しい鉢を買うのはやめてしまいました(いっこだけ、土ではなく水栽培に切り替えたのだけ元気に生きてます☘️)。笠松さんに買われた鉢はしあわせものだなあ。
「予定の時間内にとにかく何でも撮り切れればOK」
それはもう、表現やアートというより工程管理、商品の生産ラインのようなものなのでは?と、門外漢かつただのいち消費者にすぎない自分でも思ってしまうなあ……。役柄の生の痕跡を刻みつける、存分に生き切って成仏させる。それほどの覚悟を以てカメラの前に立つ俳優には堪え難いこと──彼らの人生を雑に扱われることになるのではないかと。
まっさらな石と土、腐った部分を取り除いて乾かした根。本来のパワーを発揮してぐんぐん伸びることのできる場所。世界のトップクラスの現場で役として生きる挑戦と充実を知ってしまった今、腐った環境で闘うことをせず諾々と芝居することはたしかに楽だろうな、今もこれまでも大多数の俳優はそうしているんだろうな、とシロウトながら拝察します。が、本当に幸せですか?
楽に続けていくことはできるかもしれないし、笠松さんが是とできるならばそれもぜんぜんアリだと思います。しんどい思いをするよりも楽しくやって欲しいと思うし、置かれた環境の中で最善を尽くす生き方だって素晴らしいと思う。どんな作品であれ、笠松さんの芝居に間違いはないと思うしね。
営業をしなくても世界中からオファーがくる。全力で臨んだ現場が評価され、もう一度一緒にやりたいと望まれる。現場の空気に反発していた若手俳優が、今や現場の空気を左右する影響力を獲得してしまった──。笠松さんの目の前に置かれた椅子は、キャリアの到達点であると同時に、発言権とその責任を得たということでもあるのかな。
となると……、その椅子に座った途端に沈黙してきた数多の先達と同じ轍を踏むのか?という岐路に立っていたりもして、だが「声を上げて闘う」と、放置され枯らされてしまうリスクもあるということなのかな。そのリスクがどの程度大きいのか、変えていくことがどれほど大変な闘いなのか──自分にはやっぱり想像もつかんのですが、笠松さんが選ぼうとしてるのは本当に孤独な、苦難の茨道なんだね。
でも、これまでずっと「守ってたら届かない」「リスクを取らないと何も変えられない」……むしろ「リスクを取らないと満足できない」とまで言ってきた笠松さんなわけで。
大手事務所の庇護も、無難な発言や振る舞いも自らぜんぶ捨ててきた結果、身一つの丸腰で「根腐れ」→「植え替え」に挑もうとしているんですよね。しかも「若手ポジション」という最強の責任回避の盾まで捨てようとしてるのか……。なんて蛮勇、なんて面倒くさくて高潔な生き方なんだろうと心底思ってしまったりもするのですが(しらんw)、でも本当に笠松さんらしいなあ、としみじみ感じ入っています。
「腐っても俳優」じゃなくて「腐らないために闘う俳優」──濁ったぬるま湯でぬくぬくと弛緩するのではなく、むしろ煮沸消毒のような、冷たいほどに青い高温の炎で焼かれて精錬されるような──絶対に濁りも腐敗も生じないような生き方を選んでしまおうとしてるんだよね。
「出力65%で平均点」がデフォルトなわしなんぞには絶対に走破できない修羅の道で、リスクを背負ってでもその道を見据えている姿勢だけでも心の底から尊敬してしまうし、ずっとその闘いを見届けていけたら……と、勝手ながら願っています。
部外者なのに、ただの無責任ないちファンなのに、わかったようなことを言って本当にすみません。
でも、どうか心の赴くままに。時には挫けても、日和っても、弱音を吐いても、ぜんぶ心の赴くままに。
俳優を続けてくれて、本当にありがとう。
ずっと応援しています。だいすきだよ。
大切に植物を育ててるんですね😌
サウセベリアのように、笠松さんもリフレッシュする時間が必要なのかな。
自然の中に行って、深呼吸して体の中の汚れた空気を全部吐き出して、きれいな空気をお腹いっぱい吸う。
見たい景色を見るために、どこまでも車を走らせる。
私は今はそれが自分を保つ時間です。
最近、笠松さんを追えてないので、がんばって追いつきますね💪
今度、ガンニバル好きの息子夫婦と、ロケ地巡りをしてきます😊