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真っ暗な未来に枕一つで飛び込んでいく

今年の秋、とあるトーク番組のお話をいただいた。一つ一つの仕事がありがたいのは勿論なのだが、僕は強欲な人間なのである。九月は祖母の誕生日がある。「そうだ、祖母を収録に誘ってみようか」と、一人盛り上がるのである。母に連絡を入れると大変喜んでいた。「じいちゃんが拗ねるよ?」と一言。勿論、今まで何度も舞台挨拶などに声をかけてきた。その全てで、「俺はいい」と一蹴されてきたのである。

 

祖父といえば、僕が実家に帰省をする度に、彼が名古屋に働きに来た当時の話をしてくれる。「一五の時、俺が名古屋に大きなリュックと枕を持って…」と。初めて聞いた時は僕も、「え?枕?」とパニックになったものである。枕以外に、もっと必要なものがあったのではないかと、野暮なことを考えていた。僕が俳優をやるため東京へ行きたいと話すと、結構な勢いで反対もされた。その時、祖母だけが唯一、応援してくれたのである。

 

この一件もあり、祖父を収録に誘って断れるのではないか?さらに、そもそも認められていないのではないかと、ぐるぐる考えてしまうのが僕なのだ。「まあ、一度誘ってみて、断られたらそれはそれで」と母には返事をした。数時間後にすぐに連絡が来て、「おじいちゃんが大喜びだわ、おばあちゃんよりも」と、何故か少しほっとする。母の話には続きがあって、叔母の経営する喫茶店のカレンダーに、大きくはなまるを書いてマークしていたらしい。

 

最近では、身体が弱ってきているし、ボケも始まっているようで(年齢的にも仕方ないけど)、心配することも多い。僕が出る番組だけを楽しみにしてくれていると周りからもよく聞く。自分のやっている事で、祖父や祖母が喜んでくれるということが本当に嬉しい。放送があった次の日は、先述の喫茶店に親戚たちが集まり、僕のダメ出しをすることも多いようである。

 

インターネットの世界や、僕の事を良く思わない人たちからはこんな言葉が聞こえてくる。「笠松将、演技はいいけれどバラエティで見たくなかったな〜」、「テレビドラマに呼ばれなくて仕事がないんじゃないか」、「Youtubeに出ちゃうなんて、あいつはもう終わったな」とかね。僕の生き方は、いつだって「ワンショット、ワンキル」なのである。一兎を追って、しっかり一頭を得るタイプなのである。一つ一つの仕事には意味がある。その積み重ねの上に立って、今の僕を僕たらしめるのである。

 

馬鹿にされていこうぜ。分からない人には、分からないのだと思う。

そういう事、みんなにもあるよね?

 

グリーン車の往復チケットを四枚購入して(何故か叔母も来たいというから)、番組制作チームに許可を取り、カウンターの寿司屋を予約する。番宣という宣伝稼動みたいな顔して、虎視眈々とおばあちゃん、おじいちゃん孝行の準備に勤しむ。ネットや下北辺りでは、僕の事が気になって仕方ない人たちが盛り上がっている。その間にこちら、次の海外作品の契約書にサインをしながら、毎朝トマトジュースを飲みながら、ブログを書くのさ。





55件のコメント

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55 Comments


祖父は二人とも亡くなってしまって、あと一人の祖母は認知症で施設で暮らしています。

最初のころはちょくちょく顔を出していましたが、何も分からなくなってしまって、

基本的にずっと寝ている祖母に会いに行くのがなんだか億劫になってしまっている自分がいて

最近はそのアシが遠ざかってしまっていました。

ルンルン♪で親戚孝行をされている将くんのお話を聞いたら、私もたまらなく祖母に会いたくなりました。長期出張が終わる7月、久々に会いに行ってみようかな。。

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kiyoppy
kiyoppy
Jun 11

みんなが嬉しいのがいいですね^_^

沢山孝行してくださいね😍


チビ将くんが何にも変わっていなくて

そのままで可愛い❤️

大事にされて愛されて今に至る…

なんか胸が熱くなるね🥹


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みんなの愛が暖かいですね✨

たのしみにしてます!

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あきの
あきの
Jun 10

番宣しつつ祖父母孝行とかめっちゃ偉い

9月楽しみにしてます!

写真可愛いすぎる

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可愛い写真🦜と素敵なエピソードありがとう~家族みんな仲良くていいなぁ☺️

そうそう、世間が何を言おうと自分とここの皆がちゃんと分かってればイインダヨネ︎︎👍


トーク番組楽しみにしてますねー!

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