真っ暗闇でも、それでも進め
- 笠松将

- 10月17日
- 読了時間: 3分
昨晩、無事に一つの作品がクランクアップしました。数日間の作品でしたが、まーまー楽しくやれたかな。セリフを言って、帰宅してはまた覚えて、起きて喋って覚えて寝る、この繰り返しをずっとしています。一個、二個、予想していない事が起こると頭の中は大パニックになります。例えば銀行からなんらかの書類を提出してくれ、とかね。そして僕は現在、また別作品の休憩時間です。一時間位と言われた空き時間も、もう既に①時間半を越えようとしております。時間とは、スケジュールとは一体?完全撤収とは、一体全体、なんなのでしょうか?

「昨日の作品」は、監督とも中々コミュニケーションが取れず、なんだかフワッとしたずっと演出が続いていたんです。何度か諦めようかな?もう帰って降板しちゃおうかな…って本気で思う瞬間もありました。プロデューサーとも何度も話したし、なんだこれって。そして撮影を終えて帰宅すると途轍もなく虚しくなります。僕は何をしているんだろう。釜山であんなに熱い夜を過ごしたのに…。監督と噛み合わないまま前半のシーンを全て撮り終えてしまい、僕は本当にもう俳優が向いてないんだと痛感したんです。俳優ってみんなで何かを作らなきゃいけないから。だからすごく難しいの。面白いものがどうやって爆誕するのか、この予想を証明できた人間は誰もいなくて、おそらくこれから人類が作品を作り続ける限りの時間軸では、その答えはでないのでしょう。答えのない問いを追い続けるのは本当にしんどいです。僕は今、右に歩いてますか?左ですか?西ですか?東ですか?太陽はどちらから昇りますか?そもそも太陽はまた明日も僕らを照らしてくれるのですか?
朝、監督と会っても挨拶もせず、帰る時はそのまま支度部屋に戻ります。生意気でしょうか?これは僕の心が壊れない為の行動なのです。許してください。
そして「その日」の撮影からは、衣小合わせでも話したのですがこの作品の肝となる大切なシーンでした。もちろんこの日も挨拶をせず、現場でヌルッと芝居をして帰るつもりでした。監督が軽い演出をします。「あー、うい」って温度のない返事をして、僕はまた帰宅後に自己嫌悪に落ちるのです。そんな時、照明の奥から誰かに見られている気がしたんです。振り返るとセットの角にも…。天井からも、スタッフ後ろの方からも。誰かが僕を見ている気がするんです。「それで良いの?」って。それは、自分が今まで演じてきたキャラクターにも見えるし、自分の尊敬する俳優たちにも思えるし、とにかくその瞬間僕は試されていたし、何かに突き動かされるように今までとは芝居を変えました。一人だけ浮いているでしょうか。良い芝居を撮るよりも早く帰りたいを選ぶでしょうか。そもそもいい芝居とは?
セットの奥の僕らにまでわかる位、監督が大きな声でOK!と言ってくれました。すぐに近寄ってくれて、声を変えてくれました。「僕が気を遣ってたね、ごめんね」と彼は言います。あ〜、そうか。みんな色々な立場があるんだな〜、なるほどね。リスクを取るって事は、何かを失う可能性があるって事であり、それを背負える人間はそんなに多くないって事。そしてリスクを取らないことが、そもそも信頼を勝ち取る為には必要だと言うこと。僕は多分、リスクを取らないともう満足出来ない身体になってしまったんだと思う。普通のことはつまらなくて、面倒くさいってなってしまう。
それからというもの、監督とはまいシーン集まって、毎カット後話し合ったりなんかしちゃって…。人間と人間だからやり方は違うよね。全部が全部、完璧に意気投合するなんてあり得ないから。気を遣ってくれてるなら、最初から僕の方からもっと提示すべきだったね。ここがラインですよって。
まー、無事にクランクアップっぷと。

お疲れ様でした☕️
変わらず応援していますよ〜✨
私はやっとお仕事と家事からひと段落出来て というより自分で久しぶりに無理やり休みの日を作ってここに来れました。今夜はこれからGOODNEWSを観させて頂こうと思います🫶🏻娘達は先日観ましたがやっと私も✨
こうして頑張って演じて下さったお陰で観させて頂けます
本当に心からありがとうございます✨
将さん時間差コメント失礼します。
タイトル『真っ暗闇でも〜』、私の好きな甲本ヒロトさんが云いました『お先真っ暗て悪く使われてるけど、先がわからないって良いこともある何があるかわからない実は希望にあふれている』と。将さんの意味と違うかもだけど、オーバーラップしたので。
クランクアップ、お疲れ様でした!
働く相手(上の立場でも下の立場でも)の全てをこちら側で選ぶことはできないから、やはりお互いの折り合う分岐点みたいな所を探り合っていく作業になるんでしょうね‥💦
会社勤めをしていてもそういう場面には出くわすので、こればっかりは避けようがないんでしょうね
マンションの隣人を選べないように、仕事とあれば尚更、自分のパーソナルスペースに近い場所にいる人さえ、こちらに選択権はないって割り切るしかないのかもしれませんが、兎にも角にも心を疲弊し続けないようにして下さい🍀
『奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-』を全話見終わり、その重い気持ちは変わらないのですが、この作品、きっと笠松さんが出ていなかったら観ていなかっただろうし、観ていなかったら私は日本人が関わった泰緬鉄道建設捕虜虐待事件という物を知らずに生きていきそうでした。 凄く、何というか辛い現実ですが、その事実を知る事ができて凄く考えるきっかけになりました。
クランクアップっぷおめでとうございます!! お疲れ様でした~まだまだ忙しいと思いますが、とりあえずひと段落ですね! 自分から気が付いて、変えていくなんてさすがです!! そのままずるずるなんとなーくだってできるはずなのに、えらいです!! 神様ジーコが言ってました! 「いくらプロであっても、パフォーマンスに波があることはある。だが、勝ちたいという熱量に波があってはいけない」 だそうです。
日によって人によって波はあるけど、自分の熱量だけは変えたくないですね。 誰かと一緒に作っていくものだからこそ、そのあたり難しいんだと思いますが、、、 寒くなってきたので、体調気を付けてください~~