真面目くんもよじ登れ
- 笠松将

- 10月5日
- 読了時間: 3分
本日、とある作品の最終日です。とっても大変だけど、楽しく学びの多い現場となりました。恐らく僕の精神状態が荒れていない(落ち着いているわけではなく)のもありましたが、監督と込み入ったお話もさせてもらいました。そういうのも含めて、中身のある時間を過ごせました。頑張ってよかった〜って、今日はとってもいい気分でプリンの差し入れをしました。作品ってとっても面白い、楽しいかも知れない。セリフを覚えるのは大変だけど、朝も早いし。でもそういう緊張と共にオッケーの時の緩和がとっても気持ちがいい。良いものになればいいな〜、どうなるかな〜。

監督から突然、「俳優さんに沢山の演出をするのをどう思いますか?」と聞かれました。僕の意見というよりは、俳優全般的にそういうモノをどう思うのか、という質問でした。やり辛いのか、芝居に集中できないのか、どうですか?と。僕としては、たくさん演出してもらって作品が面白くなるなら全然アリだと思う。俳優に気を遣って何も言わないのはつまらないからな〜。終わった後の達成感もやっぱり色々と言ってもらって、出来るかな?、どうかなって緊張しながらの方が気分が良かったりするモノです。台詞が甘くて出てこない人にはあまりにも酷だけどね。そんな事を伝えたんですよ。それでね、僕から監督に質問したんです。「逆に、監督からの演出はどこまで聞くべきでしょうか?」と。
また酷な話をしますけど、この世界のすべての監督が天才だとして常にベストの精神状態で現場に居るならこの世界に駄作は生まれないはずですよね。だから「作品のレベルを少しでも上げる」という一点絞るなら、監督の演出を聞かないのも俳優の選択肢にあるのでは無いか、という話です。実際に僕の尊敬する俳優さんも「それは出来ないな〜」って言ってたりするから。その伝え方や断り方はあるにしろ、そういうやり方もあるよねって。
仕事を続けていきたいですか?と聞かれたら、まー出来る事なら続けていきたいです。結構、この仕事が好きかもしれません。そうなると人間関係じゃないですか、基本的には。監督のやりたい事、プロデューサーの作りたいもののパーツ、素材を提供するべきなのか。それとも、僕の浪漫を追いかけるべきなのか。一体、答えは何処から来るのでしょう。でもこういう事って皆様の生活、仕事でも一緒ですよね?監督、どう思いますか?と、面倒臭い質問をさせてもらいました。
「言うことを聞かなくてもいい俳優だと思います、笠松さんは」と言われました。え?言うこと聞かなくても良いんですか?本当に?好き勝手やっていいんですか?朝は遅刻して空が気に入らないって帰りたい。アクショントレーニングの為に自宅の隣にスタジオを作らせたい。海外撮影ではマネージャー達はもちろん、家族、仲間まで全員ファーストクラス、五つ星ホテルで専属シェフに毎晩パーリナイしたい。好き勝手していいんだ!!!好き勝手したいしたいした〜い!!!やったー!!!

「作品を面白くする為なら、ですよ?」とピシャリ。なーんだよ、じゃあ今と変わらないのかよ〜。あ、なんか山田さんとも釜山で同じような話をしたな〜。なんでそこまで出来るんですか?って。役が、キャラクターが、自分の身体を通して表に出る。それで成仏してもらわなきゃいけないんだって。僕の演じた役たちは成仏してるかな?感覚的には見守ってくれてるような気がするんだけど、どうなんだろう。「見てるからな、下手なことするなよ。一度妥協したら、二度と戻って来れないぞ。上手くやるのは勝手だけど、第一の目的を忘れるな。いい作品にするんだ、忘れるな」って。勝手なこと言うぜ、みんな。好き放題言われて、結局こっちは雁字搦めじゃないか。好き勝手やるのはキャラクターであって、お前はその精神状態と肉体的耐久性、スキルと感性を磨いておけってさ。

パーリナイしよーぜ!
作品クランクアップお疲れ様でした!
昨夜はボイシーもありがとう😊元気な声が聞けて嬉しかったです(終わり方に爆笑でした~🤣)
スタッフさんも俳優さんもいい作品を作ろうという思いは一緒のはずでも、考え方は様々ですよね。笠松くんの意見はちゃんと監督も納得できる向き合い方だから、そう言ってもらえるんやね、きっと。安心と信頼の笠松印✨
これから発表される作品達✨ワクワクします!😊
笠松さん、すてきなブログありがとうございます。
よい現場だったんだろうな、っていう空気が伝わってきました。文章でそれを伝えることが出来る笠松さんは、よい俳優であるのはもちろん、よい書き手だと思います。
私も、譲れないことを誠実に伝えることで、逆に信頼を得て少しだけ距離が近くなる体験をしました。
笠松さんのやり方でいいんだと思います。
ブログの中で笠松さんがこの仕事が好き、続けたいって書いているのをみて、心が踊りました。
たくさん作品を見られる未来が見えたようで、すごく嬉しいです。
先日、大好きな深津絵里サンが
役者とは "嘘"の世界を生きる仕事。と
そりゃ疲れますよね。別の自分と同時に生きるんだから……(尊敬)
有難い事に、今やサブスクで、日本に限らず様々な作品を観る事が出来ます。
選び方は、好きなキャスト、原作が気になってた作品、話題作…などなど。没入させられた作品は、心に残る。
凄く面白かったモノ、凄く悲しかったモノ、考えさせられたモノ…などなど。
作品の中で、その人物が役者である事を忘れさせてくれたり、迫力あるシーンのカラクリなど、気になるのに、考える隙を与えない程の説得力など、全てをひっくるめて、そこに実在してるかのような錯覚に陥る。まんまと。
色んなタイプの映画があっていいし、色んなタイプの役者がいて、色んな感じ方をする観客がいて、自分の感覚で好き嫌いがあっていい。
役者、笠松将が役を通して魅せる"嘘"に引き込まれた1人です。
作品、楽しみにしてます😊
沖縄!?笠松さんの次に、後ろの沖縄感に目が行ってしまいました笑
笠松さんから『結構、この仕事が好きかもしれません。』って聞けてなんだか嬉しいです🫀しんどそうな時とか、このまま応援していいのかなーとか、応援することで無理させちゃってるかなーとか余計なことを考えてしまうこともあるので。笠松さんが俳優でも俳優でなくても何であれ笠松さんのファンであることは変わりませんけどね!
言うことを聞かなくてもいいって、笠松さんのことをどれだけ信頼しているかが伝わりますね🤭とりあえず一本、おつかれさまでした🍁見られるのはいつかな〜、楽しみに待ってます😊