映画「パムン」撮影終了!
- 2 日前
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海外の方もいらっしゃるので、昨日のボイシーで喋って内容を簡単に整理してみる。実際に喋ると温度感などが伝わりやすいし、何より自分の頭の整理ができる。少し熱は落ちるが、まとめて共有する。自画自賛、自惚の局地、盲目なファン以外は目も当てられない、恥知らずのナルシズム、しかしこれは僕の見た、僕の経験した、大切な思い出の一片なのである。あー、そして日本の皆さん、ただいま。ちょっと疲れたよ、でも少しだけ成長したような気がしてる。

映画「パムン(波紋、それとも破門?またはダブルミーニングか?)」と映画「ミョンド(剃刀、または面倒?これもか?)」という二つの作品を2026年の今年に入って撮影した。「ミョンド」と「パムン」、撮影は「ミョンド」が先であったが、実際は「パムン」の話を先にいただいている。
ピョン監督の「グッドニュース」撮影中、テジョンは酷く寒くて、馬鹿みたいに広い土地に、当時使われていた実際の飛行機を購入してきて、それがポツンと置かれている。雪が降ったり、風が強かったり、とにかくその時の撮影は過酷だった。お芝居を一生懸命頑張っていると、ハン代表(改めて代表作にDP、コンクリートユートピア、グッドニュース、など)から、次に制作する「パムン」という映画に出演してほしい、というお誘いを受けた(当初のタイトルはこれではなかったが、この話は割愛させていただく)。初めての韓国映画の現場で、まだ撮影中にも関わらず、次のオファーをいただいたのである。しかもその脚本は、「グッドニュース」のピョン監督が書いたもので、ピョン監督、ハン代表、キム監督(パムンの監督)とミーティングをする事になる。そしてなぜかその場に、チョンドヨンさん(韓国のNo. 1俳優)も同席する事になる。
その場で色々な話をして、僕はただ恐縮していたが、皆さんのキャリアとか、芝居、作品、ものづくりの話をした。中でも記憶に残っているのは、「作品吟味して、しっかり選びなさい」という事だった。少し脱線するが、僕はあれから色々なことを考えて、一つの結論を出した。作品なんて選ばない、なんだっていい、とにかく上手くなりたい、芝居とは何かを知りたい、俳優とは何たるかを知りたい、そして才能がある人からその出所を、人気者からはその所以を、優しい人からはその振る舞いを、何もない人からはそんな人が何故この激戦区で生き残っているのかを学ぼうとした。もしかしたら応援してくれているファンの人達には退屈に思うかもしれない。でも僕は、この人生で知りたいことがある。駄作にも出会うと思う、傑作に出会うのは難しいからね。悲しい程に雑な扱いも受ける。それでも大切な人たちと出会ってきたから。僕は第一、この答えのない芸術という都合のいいゲームと決着を付けたい。勝ち負けの無い、憂鬱なほどに評価が流動的な、果たしてそれをゲームと呼べるのかすら曖昧な、このゲームの結論を、演技とは、俳優とは、作品とは、その場の人間関係とは、評価とは、数字とは。そんなくだらないけど、くだらないだけで片付けるには余りにも複雑すぎるこの迷宮を制覇したい。
大きく脱線してしまった。そして僕は「パムン」をやる為のスケジュールの調整に入る。しかしこの作品は諸事情あり、撮影スケジュールが大きく延期した。正直僕はこの世界の誰の事も信用していない。信用しすぎると傷つくから。明日の僕自身のことも信用していない。だから明日の僕の為に準備をするのである。その為、そんなに落ち込みはしなかった。こんなものだろう、と落ち着けた。ハン代表は申し訳なさそうになん度も謝った。「そんなに謝らないでください。僕は大丈夫、そもそも信用をしていないから。僕は大丈夫、最初から期待なんてした事がないから」

グッドニュースの撮影は数ヶ月続いたが、撮影も終盤、ハン代表から「ショウ、あの時は本当にごめん。俺はやると言ったことをやらない人間が嫌いです。別の映画の主演をお願いしたい」と言われた。
企画書でも見てみようか?
「はい、すぐに送ります!」
と言われて送られてきた企画書は、一枚の紙に4枚の絵が描かれていて、補足程度の文章が少しあった。撮影時期も、共演者も、何も決まっていない。ハンさん、またタイミングがあえば、連絡ください。きっと韓国にまた来る日も無くはないと思います。また遊びましょう。
そして一ヶ月に一回ずつ、ハンさんは僕に連絡をして来るようになった。日本に何度か来たこともある。台本ができた、この俳優が決まった、と少しずつ。ノジョンウイ(ミョンドの主演)が決まった時、初めてこの映画が動き出すと思った。それまでは、どうせ泡のように、咲いて散る花のように、なくなると思っていたから。そして、「大切な特別出演」の役をピョンヨハンさんに決まったと連絡が来た。そのタイミングで、「パムン」の正式なスケジュールが決まり、僕はやるのかやらないのか、曖昧に流していた。
現場でピョンヨハンさんとは一言も話していない。挨拶もしていない。お互いに笑顔を見せた事がない。しかし僕は「パムン」に出演する。その映画の主役はピョンヨハンさんである。
つまりなんと美しい、
僕の主演作にはピョンヨハンさんが出演して、彼の主演作には僕は特別出演をするのだ。
側から見ればどうだ?山を越え、海を渡り、国家間の文化を飛び越えた、なんとも美しい特別出演の競演なのである。しかし、僕たちは「ミョンド」、「パムン」の二作を撮り終えるまでは、ほとんど会話をしていない。僕は彼を避けたし、彼は僕との距離を保った。そういえば一度、痺れを切らした彼から握手を求められたかな?「ショウ、信じているからね」って。びびったフリをしたか?彼にはそう見えたか?内向的な男に映っていればいい、挨拶をする為にここへ来たんじゃない。僕の友達の枠、椅子はもう埋まってる。ヘラヘラした。そして僕たち二人は、芝居をする事になる。
最初のシーンの撮り、ヨハンさんが緊張が解けたような笑顔で言ってくれた。「挨拶もして来ない、芝居の打ち合わせもない、前日までにリハーサルしようと言っても応じない。だから今日、緩い芝居をしたら怒るつもりでいた。けど、ショウ、お前は最高だな、楽しもう」と言われた。
いやいや、と僕はまたヘラヘラした。
「俺が褒めてるんだ、お前は最高だ!認めろ!」って彼は言うんです。
皆さんは多分もうわかってますよね?僕がイヤイヤ〜の後に、何を思っていたか(笑)。レベルが違う、次元が違う、今までやってきたゲームが…、まーこれ以上は自粛しますね。みんな礼儀正しい人が好きですもんね?(にっこり)。
そのあとはとにかく疲れた、二人きりで、ギリギリの芝居を何時間も撮影した。昼寝の時間は愚か、休む時間もほどんどなかった。ご飯も食べなかった。集中力が切れるのが怖かったから。僕は、自分がこんな芝居をするなんて考えも見なかった。共に作り上げている感じがした。というよりは、削りあっているに近いかもしれない。どちらかの集中が切れた瞬間に、どちらかに喰われてしまう。この感覚は何度か経験した事がある。その俳優たちの姿を想像しながら、いつかまた会いたいなって、だからここで負けるわけにはいかないって、そして目の前にいるこの人にもっともっと認められたいって、もっと、もっと。
作品は無事に撮影終了した。僕はそれから数日間ずっと頭が痛かった。打ち上げに誘われたが行かないつもりだった。チームから連絡が来て、「ピョンヨハン氏がお呼びです」との事だった。あれだけやり合って、目に見えない血飛沫を飛ばして、疲弊して、削りあっても尚、僕と会いたいのか。あの人は変わり者だ。すぐに痛み止めを二錠飲んで僕はホテルを出た。
会場に到着して、僕は七時間彼らと会話をした。疲れた。自分一人の時間をくれない、飯も移動も、連絡が来ない日がない、飯は食えてますか?何か買っていきましょうか?午後は何するの?コーヒーでも行く?面倒臭い、一人になりたい、頭が痛い、沢山褒めてくれる、沢山認めてくれる、こんなに褒められた事がない。リップサービスならもううんざりなんだ、一緒に映画をやりたいって?俺が兄さんで、ショウが弟だ、ロードムービー、コメディの要素も入れて。投資家の皆さん、どうですか?フィソン兄さん(ハンさんのこと)、俺たち二人でやりましょう。いいですね!やりましょう。いやいやいや、まずは企画書を作って、台本を書いて、その後に予算がどれだけ〜…うるさいな〜ショウは!俺がやるって言ったら、弟はハイ!っていうんだ。お前は俺のブラザーだ、トンセン!な?そうだろう?ショウ。
疲れた、しんどい。こういう時どうしたらいいか分からない、褒められる事に慣れてないから。認められる事が多くなかったから。一生懸命戦ってきたけど、一緒に戦ってきたと思った仲間たちはみんないなくなってしまった。随分遠くまで来た。ここには仲間がいるような気がする。

流石に深夜一時だ、僕はもう帰る。一人一人に挨拶をして、ハグして、握手をして、一周した。スタッフだけで100人近くいる。一周してお疲れ様でしたと、頭を下げると、またヨハンさんが両手を広げる。強く、深く抱きしめるから、帽子の先が当たる。後ろ向きに被り直して、また隣の先輩たちとハグをする。その隣もまたハグをする。お疲れ様!という言って行こうとすると、下まで送るという。下に着いたらまたハグをして、もう帰ると言って30分経っている。右の頬にハグをして、次は左の頬にハグをして、握手した手はがっしり強くて、話してくれない。「またやろう、いつでも連絡してこい」

「はい、必ず。
あ、兄さん、タクシーはあっちですか?」

韓国での2つの作品の撮影本当にお疲れ様でした✨✨
ボイシーやブログでいつも撮影時の心境等共有してくれてありがとう😊なかなかいないですよ😄
観るの楽しみ!!
撮影大変お疲れ様でした🍀
めちゃくちゃに遅れてで申し訳ありません。。。
Voicy のアーカイブもありがとうございます。購入しましたがまだ聴けておらず。。。申し訳ありません。。。
笠松さんの経験してきたこと、思い出をこうして届けてくださりとても嬉しいです。
本当にホントにいつもありがとうございます。
脳ミソがいつも以上に動かないので応援の気持ちと感謝の気持ちを。
笠松さんが創り上げた作品たちを楽しみに。。。頑張りますっ。
ファンミ以外でもお見送りのハグ〜🫶
새로운 쇼를 마주할 수 있었던 촬영이었다는 이야기를 듣게 되어 기쁩니다. 업로드해 주는 모든 글과 voicy 매번 고마워요. 쇼의 글을 읽고, 이야기를 들을 때마다 정말 큰 힘이 되거든. 늘 응원해요 온맘다해.
お疲れさまでした🍵
何か泣けてきちゃった🥹